命を預かる現場であってはならないこと
2016 / 11 / 29 ( Tue )
ライスを見送って1ヶ月もしない頃、ひょんなことから2匹の子猫を保護し、
家族として大切にしてもらえる方を探すつもりだったのが、
一緒に暮らしているうちに、
茶色い男の子はライスに、
グレーの女の子はネオにそっくりに思えてきて、
ライスとネオの生まれ変わりなんじゃないか。と、そのまま我が家に迎え入れることにしました。

それがマカとドン。

その後、御縁あって、ヴィクを迎えることになったんだけど、
今だから言うけど、最初はヴィクをかわいがれなかった。

どうしても、ライスとネオの生まれ変わりだとしか思えなかった、
マカとドンしか、かわいがれなかった。

このままヴィクをかわいがれなかったどうしよう。と、本気で怖くなった。

それがキャンプをきっかけに、ヴィクとも向き合えるようになり、
でも同時に、今度はヴィクとの時間を楽しむことが怖くなった。

そんなとき1通のメールが届きました。
「ライスのことを雑誌に掲載させていただけないか。」という内容だった。

ライスを見送って5ケ月経っても、ライスのことを封印したままで、
振り返ることも、前に進むこともできず、立ち止まったままだったかあさんの背中を、
ライスが押してくれたんだと思い、引き受けることにしました。

ライターの方は、2月末からのブログしか読んでないから、
まさか、そのう~んと前から肝細胞癌があったのだということは知らず、
それまでの、非公開にしたままだった通院日記にも目を通したい。とのことと、
出来るだけ詳しいことを知りたい。とのことだったので、
病院からいただいていた診察記録とCT画像を追記して、再び公開しました。

この診察記録を追記することは、本当につらかった。

あらためてブログを読み返すと、診察記録との違いや矛盾がありすぎて、
読めば読むほど、本当に悔しかった。

けど、ライスから「ちゃんと乗り越えるの~。」ということなのだと思い、
当時を振り返りながら、
また、いまだからわかることなども考えながら、
頭の中も、心の中も、少しだけ整理し、
10月終わりに、ブログの内容をもとに取材を受けました。

ライスの4年間はあまりにも濃く長く、
4ページにまとめるのはかなり難しいとのことでしたが、
何度もやり取りをして、なんとかまとめてくださいました。

その雑誌が、

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昨日届きました。

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柴犬、もしくは日本犬を飼っている方なら、誰もが(たぶん)知っている「Shi-Ba」という雑誌。
これの最後の「A Dog’s Story」という連載記事に、

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ライスの4年間を載せていただきました。

病気になったことを悲観せず、ガンと共存しながら、楽しく過ごしたこと。
何度も奇跡を起こし、精一杯生き抜いたこと。
そんなことを書いてほしかったけど、
記事の内容は治療記録が主体で、
これだけ読んだら、治療漬け・病院漬けに見えてしまうのがちょっぴり残念だけど、
あとになって知ったこと。として、
いままで語ってこなかったことを、少しだけ載せてもらいました。
**********
ライスのことは、ほかの雑誌や学術大会、論文などでも発表されていて、
このブログに残してきた通院記録と、
病院からいただいた診察記録を合わせると、5つの記録が手元にあります。

本来なら、すべて同じはずです。
私たちが聞いていたことと、同じでなければなりません。

しかし、まったく違うものでした。

私たちが聞いていたのは、
手術はできない。
放射線治療しかない。
内側左葉の影は初診時にはなく、放射線治療による炎症。

しかし本当は、
治療の第一選択は摘出手術。
内側左葉の影は初診時のCT画像に写っていた。

そして論文の内容が、「手術不適応の肝細胞癌に放射線治療が有効である」というようなものだったことから、ようやくわかりました。

本当は手術不適応なんかじゃなかったんだ。
論文のための放射線治療のデータがほしかったんだ。

最後にライスを苦しめ、命を奪った腫瘍は最初からあったのに、
放射線治療をするために、1年半も放射線治療による炎症だと言い続けたんだ。

そうとしか思えなかった。

さらに追い討ちをかけるかのように、
雑誌には、
治療の第一選択が手術であると飼い主に説明した。
腫瘍が他葉へ浸潤傾向にあり、術後に再発・転移の危険性があると伝えたら、
手術はせず放射線治療をすることになった。

治療の第一選択が手術であったことは疑いのないことであった。
(放射線治療をした)外側左葉と、(ライスの命を奪った)内側左葉を一括切除していたら根治を期待できた。
とありました。

これを知ったのは今年の4月でした。

2月末、痛みと吐き気に襲われたとき、なにもしてくれず、ライスを苦しめ、
3月末、いい加減な指示を出して、またライスを苦しめ、
もういつそのときが来てもおかしくない状態のとき、根治できたんだ・・・。と知りました。

怒りで震えが止まりませんでした。
悔しくて涙が止まりませんでした。

経過を見ていきたいから。と、定期検診に通い続け、
安全だから。と、何度も何度も全身麻酔をかけてCT検査をし、
問題ないから。と、研究の為の生検を3度も行いました。

けど、全身麻酔や腫瘍に針を刺すことが、とても危険な行為だったということをあとで知りました。

それに、ちゃんと手術していたら、どれもこれも必要のないことでした。
急性肝炎にも、急性膵炎にもならずにすみました。
もっともっと生きられました。

いつ頃だったか、本当は手術できたんじゃないの?と聞いたことがあります。
そのときの答えは、「できた」でした。

内側左葉の影は最初からあったんじゃないの?と聞いたら、「あった」でした。

ウソが、
許されないことが、
決してあってはならないことが、
大切な大切な家族であるライスに起きていました。

信頼して命を託したのに、一番に優先されたものが命ではありませんでした。

今後同じことが起こらないよう、
同じ思いをされる方がないよう、
こんなこともありうる。ということを伝えるのが、私たちの努めであり、
まだまだ生きたかったライスも、それを望んでいると思うので、
ここに残すことにしました。

しかし、ライスにしてきた治療が、手術以外治療方法がなかった肝細胞癌に新しい道が拓かれることになったのも、悔しいけど事実です。

この悔しさはどんなに時間が経ったとしても、晴れることはありません。
けど、この悔しさで、

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ライスとネオが懸命に生き抜いたこと。
それだけは曇らせたくない。

ライスとネオは私たちの誇り、
それだけはまぎれもない事実です。

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