肝細胞癌の治療法
2015 / 06 / 19 ( Fri )
肝細胞癌の治療の覚書

第一は
◆外科的治療

 ◇切除手術
  キレイに腫瘍が切除できれば、完治も見込める
  ただし、腫瘍の場所・数・大きさなどから、不適応の場合もあり、肝臓の手術は難しい
  特に右側にできた場合は、太い血管や心臓に近いことから、かなり難しい
  (ライスは左側だけど、なぜか不適応だった)

 ◇肝移植
  肝臓の状態が非常に悪い場合
  (動物医療ではないだろう)

切除できない場合
◆内科的治療

 ◇化学療法
  抗がん剤の静脈内注射や内服で、血液に乗せて全身に作用させるのが、「全身化学療法」
  (だが、犬の肝細胞癌には効果がない。なぜだっ!?)
  腫瘍に直接抗がん剤を入れる、「局所化学療法」なんてのもある
  (犬ではどうだろう)

 ◇放射線治療
  放射線のエネルギーでがん細胞内の遺伝子にダメージを与え、がん細胞を壊したり、分裂できないようにする
  肝臓は放射線のダメージを受けやすいことから、一般的な治療法ではなかったが、機器の技術開発が進み、肝がんへの放射線の線量を集中して照射できるようになった
  治療の痛みはなく、カラダを傷つけることもなく、機能も損なわれないが、同じ箇所には照射できない
  (ライスの2度目は1度目と重なっている部分がある) 

 ◇分子標的薬(パラディア錠)
  新しい抗がん剤で、特定の分子のみに作用する
  (肝細胞癌ではライスが国内初の症例らしい)

と、ここまではよく耳にする治療法で、実際にやってきた治療だが、この先は、

・手術は出来ない(しない)
・抗がん剤は効かない
・これ以上の放射線治療は危険(だと思う)
・分子標的薬は副作用がある(やってやれないことはない)

ことから、新たな治療を探してみた

◆局所療法

 ◇ラジオ波焼灼療法(RFA)
  腫瘍に電極針を挿入し、高周波のラジオ波電流を流すことで針の先端周囲に熱を発生させ、がん細胞を熱で固めて死滅させる
  治療部分の痛みや、治療後に発熱・肝機能の上昇などがみられることがある
  人間の肝細胞癌では標準的な治療になっている
  ただし、ラジオ波焼灼療法を行っている動物病院は国内に10箇所もないとのこと
  (岐阜大学動物病院ではやってないんだって)

 ◇マイクロ波凝固療法
  ラジオ波焼灼療法より高い周波数なので、治療時間・期間ともに短くてすむ
  (動物医療ではやってるのかな~)

 ◇経皮的エタノール注入療法
  腫瘍に長い針を挿入し、タンパク質を凝固させる作用のあるエタノールを腫瘍に直接注入することで、タンパク質であるがん細胞を凝固壊死させる
  ただし、エタノールが腫瘍内に均一に広がらない場合があり、繰り返し行わなければならなかったり、うまくいかない場合の局所再発率は高くなる
  (これはすぐにでもやれるらしいが、大きさが微妙なところ)

これらの治療は腫瘍が3cm以下・3個以下が適応
(4cm以上あるライスは無理っぽいな)

大きさ・個数がそれ以上の場合

◆塞栓療法
 肝細胞癌は肝動脈からのみ栄養と酸素を得ているから、肝動脈を塞いで 栄養を送れないようにすればいい
 正常な肝細胞は、門脈から約8割・肝動脈から約2割の栄養を得ているから、肝動脈を塞いでも問題ない

 ◇肝動脈塞栓術(TAE)
   全身麻酔後、足の付根にある大腿動脈からカテーテルを挿入し、肝動脈に閉塞させる物質を注入しフタをすることで、がんに栄養を与えないようにして、「兵糧攻め」にして死滅させる治療
  岐阜大学動物病院ではやれる治療だが、先生はみたことないらしい。
  大掛かりな治療で入院も必要だし、ここまでやる人はいないんだろうな・・・。
  (入院が必要なのは、ちょっとな~)

 ◇肝動脈化学塞栓療法(TACE)
  文字通り、肝動脈塞栓術に化学療法(抗がん剤)を加えた治療
  腫瘍に抗がん剤を投与し、そのあとに肝動脈を閉塞させる物質を入れ、「栄養を与えない&抗がん剤で叩く」という治療
  (動物ではどうだろ)

ただし、根治は難しく、腫瘍の大きさや範囲によって繰り返し治療を行わないといけなかったり、経皮的エタノール注入療法と併用することが多い

局所療法・塞栓療法はいずれも、治療中や治療後に、痛みや発熱・吐き気などがでる場合があり、一時的に血液検査で異常が出たり、肝機能も悪化したりする
それに動物での症例が少なすぎる

やっぱり、もう治療法はないのかな。
【 2015-06-19 23:59│ 肝細胞癌&腎機能低下&膵炎 | コメント(0) | page top↑
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