最期のこと
2014 / 11 / 12 ( Wed )
書くか書かないべきか迷いましたが、残しておかないと忘れてしまいそうだし、おべ。ちゃんのがんばりを残しておきたいと思い、最期のことを書くことにしました。
もし読んで不快な思いをさせてしまったらごめんなさい。
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前日の夜ごはんの「鶏ムネ肉」をいつもどおりペロリと完食し、そのまま玄関で寝ていましたが、前々日と同じく、寝ていた場所で少しだけ吐いてしまいました。
雑で乱暴なおべ。ちゃんですが、これが意外と神経質のキレイ好きで、嘔吐物を目の前にしては寝ていられず、ササッとお布団に移動して寝転がっていました。
そのころから、やたらとお水を飲むようになりました。
しかし、いつものように豪快に飛び散らかすのではなく、飲んでは口をクチャクチャを繰りかえし、ヨダレを垂らさなかったコが、寝ているアゴの下にオヨダの海を作り、口の周りはネタネタになってました。
きっと気持ち悪かったのでしょうね。
そして、夜には伏せの状態から起きようとしても立てなくなり、オシッコも出なくなりました。
それが、

それ、ちょ~だいですよ。

夜飲んだお薬が効いてきたのか、自分で歩けるようになり、22時にはしっかりした瞳で、オコタに入っているかあさんの横で「それちょ~だいビーム」発射。
さっきの状態からは考えられないほど元気になりました。
寝場所も自分で決め、なんと夜中にはソファにも飛び乗ったので、これならまだまだ大丈夫!と安心したものの、本当は最後によく寝ていたソファの乗り心地を感じたかったのかもしれません。
そのあとは、あっちでゴロン、こっちでゴロンと、何度も寝場所を移動しながら朝を向かえ、ちゃんとひとりでお水を飲みにいったので、いつものように「オシッコしておいで」と言うと、スタスタとトイレに行き構えてみるものの、やはり出ませんでした。
その直後、急にフラフラしだし、ダラダラと滝のようにヨドを垂らし、壁にもたれかかりながらも歩き始めました。
オシッコがでないことでパニックになったのか、それともさらに貧血が進んだのかもしれません。
このとき、はじめて、このまま逝っちゃうのかも・・・と思いました。
そのまま倒れてもおかしくない状態だったので、ギュッと抱きしめて「おべ。ちゃん、よ~がんばったね、もういいよ」と言いましたが、それでも、かあさんを振り切ってリビングを出て階段の下まで行き、2階を見上げていました。
リビングで寝だして21日、その間一度も2階へあがろうとはしなかったし、見上げることもありませんでしたが、自分の足で2階で寝ているとおさんとライスを呼びにいったのです。
もうおべ。ちゃんの中では旅立ちの準備が始まっていたのですね。
急いでライスととおさんを呼ぶと、いつものようにライスのにおいを嗅いで、安心したように見えました。
ライスも怒ることなく、おべ。ちゃんに嗅がれてました。
今度は外を見ていたので、とおさんに抱きかかえられ、庭に出ました。
「オシッコは?うんちょは出る?」と聞いてみましたが、もう立っているのがやっとの感じで、それでも瞳はボールを探していたので持ってくると、くわえようとしましたが、鼻汁を付けただけで、さすがに無理でした。
もしかしたら、くわえようとしたんじゃなくて、お別れの挨拶だったのかもしれません。
小雨も降ってきたので、おうちの中に戻り、お布団に乗せたら落ち着きました。
前日の夜からおしっこをしていないのも心配だったので、診察開始時間の9時にかかりつけ医に電話して状態を説明すると、おそらく貧血が進んで、体内が酸素不足ではないかとのこと。
おしっこは「出ない」のではなくて、「作られていない」らしく、お水を飲んでも飲んでも体内に吸収されず、脱水状態だそうです。
点滴をすることもできるけど、点滴をすればさらに血液が薄まって貧血が進み、反って辛い思いをさせてしまう可能性があること。
でも、うまくいけば少しは楽になるかもしれないとのこと。
そして、無理にでも連れて来てくださいという状態では決してないこと。
などから、このまま家で過ごすことにしました。
日曜日の午後は休診になりますが、「もし状態が落ち着いて、点滴をしたい」ということであれば、電話をくださいのとこでした。
状態も落ち着いていたので、朝ごはんには豚もも肉を用意しましたが、はじめて食べませんでした。
前日の夜も吐き気止めが効いてきたころに元気になったので、吐き気が止まれば食欲も出てきてごはんも食べてくれるのだろうと思い、せめて吐き気止めの薬だけでも・・・と、大好きな鶏レバーに突き刺して口の中に入れてみましたが出してしまいました。
少量の水で溶いてシリンジで口の中に入れてもみましたが、ペロリともせず、口の中に残ったままでした。
「まあええやろ・・・」
ずっとあきめなかったとおさんが、はじめて言いました。
そのままお布団で落ち着いていたので、かあさんは台所で朝ごはんの準備をはじめたら、顔をあげて、ずっと見ていたそうです。
もちろん、食べている間もジッと見ていました。
ちょっと動いて疲れちゃったんだ・・・少し寝たらまたよくなるよね。
そう思っていたので、オコタに入ってテレビを見ていると、おべ。ちゃんもお布団からしっかりした瞳でこっちを見ていたので、水分補給にとペットスエットゼリーを水で溶いて少量をシリンジで口の中に入れてみましたが、ペロリとするどころか、様子が変わってしまったので、傍でずっと手を握っていました。
11時頃だったと思います。
苦しいとか、しんどいとか、辛いとか、まったくそんな感じには見えず、呼吸も規則正しくしていたのですが、11時40分には意識がなくなり、次第に呼吸は大きくゆっくりに変わり、12時32分、「えっ?今のが最期なの?」と言う感じで自然に呼吸が止まりました。
最期の10分はとても苦しそうな呼吸で、しんどそうな顔をしていましたが、すでに意識がなかったことで、おべ。ちゃんが苦しむことはなく、本当に立派で、あっという間の最期でした。
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ゆっくりも、のんびりも知らないおべ。ちゃん。
いつでもどこでも忙しいおべ。ちゃん。
一度言い出したら聞かない頑固なおべ。ちゃん。
止めるかあさんを振り切って、ライスととおさんを呼びにいき、庭でボールにお別れをした10分ほどだけが辛そうでしたが、自分のしたいことだけはしっかりやって、4時間弱のあっという間に逝ってしまいました。
おべ。ちゃんらしいっていえば、おべ。ちゃんらしいけど、かあさんにはなにもさせてくれないまま逝ってしまうなんて、ずるいです。

なに食べてるですか?

すべてやりきったあと、安心してお布団で寝ていた9時の写真が最後の写真になりました。
まだ眼もしっかりしています。
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我が家に来て11年2ヶ月と16日。
脾臓を摘出して8ヶ月と13日。
脾臓の血管肉腫で余命2~3ヶ月、抗がん剤治療をしても6ヶ月の宣告を受け、抗がん剤治療をしながら元気に
ゴールデンウィークには四国へ行き、
お誕生日旅行には関東へ行き、
今年の夏休みも北海道へ行ったし、
悪化させてしまうことも覚悟の川遊びもして、
前日の夜ご飯まではしっかり食べ、
最期まで自分の足で歩き、
とおさんのいる日曜日を選び、
かあさんの願いどおり、苦しむことなく、
たくさんの笑顔と、楽しい想い出だけを残してくれました。
あれだけの状態になりながらも、最後まで楽しく笑って過ごせたのは、持って生まれたその明るくて前向きな性格と、誰もが驚くほどの気力と体力・精神力があったからだと思いますが、逆にその性格が、何度「もういいよ」っといってもがんばり続けさせてしまったようです。
でも、この根性こそがおべ。ちゃん!褒めてあげたいと思います。

かわいいおてて

おべ。ちゃん、いままで一緒に歩いてくれてありがとう。
ちょっとだけ休んだら、またかあさんのところに帰ってきてね。
でもね、かあさんはせっかちだから、そんなに長くは待てません。
おべ。ちゃんも忙しいコだから、いつまでも待てないはずです。
なので、大急ぎで帰ってきてください。
そしたら、また一緒に歩いていこうね。
今度はもうちょっと、ゆっくり、のんびりと・・・。

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【 2014-11-12 23:59│ 血管肉腫 | コメント(10) | page top↑
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コメント
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ワタシはその場に居なかったし、最期の旅立ちをお見送りしたわけではないのに、さちぽんさんの記した一文字一文字に おべ。ちゃんの最期の頑張りが目に浮かびます。5月のお誕生日旅行、ちょこっとだけどご一緒出来た事 嬉しかったな♪忘れないよう~。
ありがとね、おべ。ちゃん!
旅から戻ったら ご一報下さい、お願いしますよ。。おべ。ちゃん!
【 by: Bisco * 2014/11/13 22:15 * URL [ 編集 ] 】
--うんうん!--

おべ。ちゃんが苦しくなくて良かったよ。寂しいよ。
らいちゅの調子はどうですか?大丈夫?
【 by: えあねお母 * 2014/11/13 23:04 * URL [ 編集 ] 】
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おべ。ちゃん立派だったね!

血管肉腫で8ヶ月も凄い頑張ったね!

もっと看病したかった気持ち

凄く良くわかります。

ひめもあっという間に逝ってしまって

もっとしてあげたかっのにって

わたしも思いました。

闘病生活は辛くないわけは無いと

思うけれど、でも苦しまないで本当に

良かったとも思います。

ライスちゃん寂しいね!

うちのワンコもきっとひめが居なくて

寂しいのだと思います。

私も寂しい!

でも頑張ります!

さちぽんさんも頑張って!
【 by: ひめまま * 2014/11/14 07:03 * URL [ 編集 ] 】
--管理人のみ閲覧できます--

このコメントは管理人のみ閲覧できます
【 by: * 2014/11/14 07:54 * [ 編集 ] 】
--天晴れ!--

ネオくん、本当に天晴れですね。お利口さんですね。読みながらモモの旅立ちの時と重ねてしまいました。しっかりと自分の意思できっちりとお別れをしたんですよね。そんなネオくんだから、きっときっとママさん達のところに帰ってきます!
本当に天晴れです。

ママさんもお疲れが出ませんように、ご自愛下さい。
【 by: モモパパ * 2014/11/14 08:16 * URL [ 編集 ] 】
--素晴らしき犬生--

ネオ君の生前最後のお顔
はっきりした眼差しのとっても良いお顔です

辛さを感じさせなかったネオ君

ご家族の皆に礼儀正しく最後のご挨拶をし
旅立たれ あっぱれ

ネオ君 ありがとうv-238

さちぽんさん 辛い時に「最期のこと」綴ってくれて ありがとう
【 by: tomoko & GR ダグラス★ * 2014/11/14 10:56 * URL [ 編集 ] 】
--本当にあっぱれ!の犬生--

最後の1枚、この画像におべ。ちゃんの強い遺志を感じてしまいました。

さちぽんさん、大丈夫、絶対忘れることなんてありません。
わんこと暮らしてたらみんな、来てしまった最後の時は忘れられない…
悲しみや淋しさは癒える時が来ますけど、それは忘れたとは違うと思ってます。

おべ。ちゃんの最後の瞬間を教えていただいて感謝してます。みんなもう大丈夫かなって確認したんですよね、きっと。本当にあっぱれ!です。
【 by: りくくうれん * 2014/11/14 12:57 * URL [ 編集 ] 】
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おべ。ちゃん・・・
本当に逝ってしまったんだね。

でも、よ~くがんばりました。
最後の時も大変がんばったね。

ずっと忘れません。
おべ。ちゃん だいすきだよ。
【 by: raki * 2014/11/14 13:18 * URL [ 編集 ] 】
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ほんとにすばらしい犬生!!
お見事!!なおべちゃんですね。

さちぽんさんもこうして素敵なブログが書けること
尊敬します。

そしてそしてこれからもおべちゃんもずっと一緒に
素敵にお過ごし下さいね~
【 by: つくしハハ * 2014/11/14 14:24 * URL [ 編集 ] 】
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★Biscoさん
おべ。ちゃん、本当にがんばりました。
ちょっとがんばりすぎたくらいです。
5月の旅行は直前まで悩んだけど、本当に行ってよかったです。
タロさんのおかげです。
必ず帰ってくるから、そのときはよろしくね。

★えあねお母さん
おべ。ちゃんが、苦しくしんどくないことがかあさんの願いでした。
その願いをちゃんと聞いてくれて、本当に素晴らしいコでした。
らいちゅも元気にしています。

★ひめままさん
贅沢言ったら、もっともっと傍にいてほしかった。
でも、苦しんでまでも傍にいてはほしくなかったから、これでよかったのかもしれません。
ひめちゃんも苦しくなかったんだよね。
ワンコはちゃんとわかっているんだね。
さみしくなるけど、お互いに残されたコ達のためにもがんばろうね。

★鍵コメさん
おべ。ちゃんにはいろんなことを教えてもらいました。
本当に見習わないとね。
お空はいっぱいいっぱいです。
しばらく空きはありませんよ。

★モモパパさん
本当に素晴らしすぎたコでした。
モモちゃんもね。
おべ。ちゃんに恥じないよう、しっかりしないといけませんね。
でないと、帰ってきてくれないと思います。

★tomoko & GR ダグラス★さん
あんなにしっかりした瞳をしていたのに、まさか3時間半後には旅立ってしまうなんてね・・・。
挨拶なんてしないコが、最期の挨拶をちゃんとするなんて、ビックリです。

★りくくうれんさん
絶対に忘れはしないと思う。
けど、残しておかないといけないと思ったの。
おべ。ちゃんって、本当は賢いコだったのかもしれませんね。

★rakiさん
こんなに出来たコだなんて思ってもいませんでした。
かあさんにはもったいないくらいのコです。

★つくしハハさん
「素敵」なのは、おべ。ちゃんであって、かあさんではないと思います(^^*)
うんうん、おべ。ちゃんはこれからもずっとず~っと一緒です。
ありがとう。
【 by: さちぽん * 2014/11/16 21:46 * URL [ 編集 ] 】
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